精製水とは
先輩「精製水と水道水の違いは?」
私「精製水は…綺麗です」
この後お局にめっちゃ陰口叩かれた。
それも当然である。
医療従事者として、この回答は未熟だ。
出直せと言われても仕方がない。
と言うことで、今日は精製水について書いていこうと思う。
精製水とは、真水から不純物を取り除いた水である。
真水でも十分綺麗だと思うかもしれないが、実際は真水の中には色々な物質が含まれている。
例を上げるとミネラルや塩素などだ。
これらは決して毒ではなく、日常に溢れているものである。
水道水に塩素は入っているし、ミネラルウォーターは自販機の常連だ。
しかし薬剤を溶解する時、これらの不純物が邪魔をする。
薬以外の必要のない物質が紛れていたら困るという訳だ。
だって純粋に薬の成分以外が薬に紛れてたら怖いでしょう。
一つ一つの物質は安全性のあるものかもしれないけれど、それにしたって嫌でしょう。
だからこそ、精製水がある。
イオン交換、蒸留、活性炭処理、膜処理などの工程を経て、不純物を取り除いた不純物/zeroの水、それこそが精製水なのだ。
医療現場の強い味方である。
だから、精製水入れる容器を水道水で洗ったりはしないようにね。
乾燥するだけで十分だからね。
因みに取り除いた不純物の中には水の保存能力を少し高める塩素等が含まれていたため、精製水は雑菌に弱い。
一度菌が入り込んだら繁殖するスピードが速いし、腐りやすい。
管理には十分注意し、一度開けたら早く使うようにしよう。